美術とデザインの三年制美術学校(東京都杉並)様々なカリキュラムで美術とデザインを学びます。デザイナー、クリエーター、イラストレーター、アーティスト、作家など様々な分野へのアプローチをサポートします。このサイトはRSS配信を行っております。
夏でもひんやり涼しい4号館の地下に版画工房があります。(水を使う作業が多いので冬は寒いですが!)週4回の授業の時はちょっと手狭なくらいの学生でごった返しますが、それ以外の時間は、それぞれの学生がそれぞれの目的で、一生懸命作業しているスペースです。刷り上がりに一喜一憂しつつ、インクでべたべたになりつつも、満足のいく作品に出会うべく、黙々とがんばる時間を、やる気次第で自然と持てる場所です。
・・新着情報・・
2006年の後期から2007年にかけて、交流校の英国:ノーリッチ美術デザイン大学と、今回プロジェクトに参加した米国:カリフォルニア州立大学とアサビの3校の学生と先生、合計52名が「EVOLUTION」(進化、発展などの意味)という共通テーマで、作品集を制作しました。参加した作品は、いろいろなメディアを駆使した、とてもバリエーションに富んだ物が集りました。代表的な版画技法を使った作品(銅版画/シルクスクリーン/木版画など)をはじめ、現在は版画のカテゴリーとされることも多い写真やデジタル出力による作品も参加し、"版"そのものの認識を再確認するとても刺激的なきっかけとなりました。その参加作品を一同に展示する展覧会を10/9 -13 まで人形町Visionユsで行ないます。版画の世界の今や、他の国の今の雰囲気と日本の違いを顕著に見て取れる、興味深い展覧会になることと思います。興味のある方は是非、ご来場下さい。
・・こんな作業ができる・・
基本的に2種類の版画"銅版画""シルクスクリーン"の制作ができます。課題制作や個人的な制作に、Tシャツのプリント、パッケージデザインのためのいろいろな素材への印刷、ブックデザインの為の表紙やケースなどへのプリントetcユ用途はいろいろです。この他、木版画やエンボスなどの紙の加工など、いつでも始められる備品/材料/設備と技術サポートを準備しています。
・・使える機材など・・
銅版画プレス機/版制作費必要な溶剤類一式/プリントに使うインク類/銅版腐食槽/シルクスクリーン用版/製版に必要な感光機材/乳剤や溶剤類一式/インク類/コンプレッサー/その他、大型木版画プレス機、遮光版下出力用プリンターなど。
銅版画用の版や、シルクスクリーン用の版下フィルムなど、版画専用の特殊素材は、ストックから自主制作者に販売もしています。まずは相談して下さい。
・・使用規定・・
基本的には、授業の入っている水曜から土曜の午前中を除いた時間と放課後8:00迄、工房が利用できます。学術造形科目および絵画表現科の専門科目で、各技法での制作に必要な基礎的技術が身に付き、工房使用のライセンスが取得できます。その後制作したい時に企画書を書いてまずは工房管理者と打ち合わせ。必要な備品貸し出しや、材料の購入などの準備を経て、工房を使う日に予約を入れて使用してもらっています。
(授業では全ての機材が準備された状態での実習をしているので、誰もいない工房で一人、最初から最後迄作業できるようになるには、ライセンス取得プラスで個別指導が必要です)
・・馬場さんからのメッセージ・・
学生の皆さんが、今一番利用する目的で多いのは、やはりTシャツのプリントの為のシルクスクリーンです。Tシャツは、今やただの一つのファッションアイテムという域を超えて、どんなTシャツを着ているかで、その人の好きな物のジャンルや、時にはどんな洒落っ気や冗談の通じる人かと言うキャラクター迄表現するようなアイテムになりつつあります。それを「着る」というのも表現、またそのコミュニケーションツールのTシャツに自分の雰囲気やアイデアをプリントするのも表現。ただの流行のようでいて、しかしなかなか奥の深い、新しい表現媒体を私たちは見つけたのかもしれません。これからも皆さんがいろいろな方法で、伝統的な版画の技法を表現に生かしていってもらえればと思います。
2007.07.21