美術とデザインの三年制美術学校(東京都杉並)様々なカリキュラムで美術とデザインを学びます。デザイナー、クリエーター、イラストレーター、アーティスト、作家など様々な分野へのアプローチをサポートします。このサイトはRSS配信を行っております。
10月12日にアメリカ東部の名門大学、イェール大学(Yale University)の「東アジア文化研究財団」(The Council on East Asian Studies)に招かれて私の作品を中心とした日本の実験映画を紹介し、レクチャーを行ってきました。
この財団は主に日本や中国の文化 - 歴史・政治・文学・芸術 - について様々なジャンルの研究をアメリカに紹介することを目的とした機関です。
今回はイェール大学・大学院生で日本の実験映画を研究しているリチャード・スチェンスキー(Richard Suchenski)氏の企画によって実現しました。事の起こりは4年前に同氏が京都大学の留学中に、最近の実験映画について詳しい人物として、私と知り合ったのが始まりでした。私は映像作家であると同時に、多くの日本の作家の作品を海外に紹介する活動を行なって来たので適任だったわけです。その時すでに今回の様な企画を計画し、今年になって実現したものです。
イェール大学はニューヨークから北東に電車で1時間半ほどのコネチカット州ニューヘヴンにあります。300年の歴史を誇る大学はとても大きく、小さな街と一体化しており、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。
上映とレクチャー会場は幾つかある大学ホールの一つ、ホイットニー文化人類学会館(Whitney Humanities Center Auditorium)で行なわれました。会場は200席程ある古い講堂をシアターに改装した所でした。観客はやはり日本の文化に関心のある方を中心に、映画・映像に興味のある人がおよそ60名程集まり、リラックスした雰囲気の中で上映、そして日本の作家の紹介や実験映画の現状をレクチャーし、その後質疑応答を行ないました。講演が終了したあとも数人の観客が残っていろいろと質問してくれた事に、私も非常に深い充実感を得ることができました。私のあまり正確ではない英語にも関わらず、概ね良く理解してくれていた様子に安堵したものです。
今回の経験は私に、どのような作品であろうとそれを理解するのに国境は関係ない事、そして直接的なコミュニケーションの重要さと、真摯な態度が深い共感を生む事を改めて感じたものです。
最後に今回のレクチャーへの参加をサポートして頂いた阿佐ヶ谷美術専門学校に謝意を述べたいと思います。
(担当:時空デザイン科科長 末岡一郎)
【以下の写真をクリックすると大きな画像が見られます】
写真左から:リチャード氏と末岡一郎氏 司会進行中のリチャード氏 上映前の会場