美術とデザインの三年制美術学校(東京都杉並)様々なカリキュラムで美術とデザインを学びます。デザイナー、クリエーター、イラストレーター、アーティスト、作家など様々な分野へのアプローチをサポートします。このサイトはRSS配信を行っております。
11月28日(土)〜2010年2月28日(日)現代美術ギャラリー「トコポラ・アネックス」にて本校非常勤講師の小鶴幸一先生による展覧会が開催します。
力と優美さ(リーフレットより)
小鶴の作品を前にして最初に受ける印象は、勿論誰でもがというわけではないが、日本の文字を拡大したかのような、大きな黒い空間のもつ力です。こうした幾つもの空間は厳しく律せられてはいますが、生命力をもって冷静にしかも明確に、空間そのものを占有しています。
画面の空間は、ともかく大変明確に占有されていますが、それと同時に、とても古い陰陽の象徴に見られるように、力の対極命題である優美さのための空間も確保しています。
こうした対立しながら平衡をもたらす価値作用は、隠れたような面の示唆だったり、黒い表面の裏にもうひとつの色彩があるかに見える、同じように明確な最小限の色彩で明らかにされているのです。
力と均衡を保つ優美さを作り出しているもうひとつの要素は、白と戯むれる中間色の灰色地帯の境界をしばしば限定している、極めて繊細な平行線からくるものです。
小鶴の作品はエネルギーを伝える表徴や対立する不安定の安定という東洋文化と必然的に結びついています。そこに折り紙文化が出現するのだと言えるでしょう。
1989年5月13日ミラノ
ブルーノ・ムナーリ(画家・デザイナー・視覚芸術論家、イタリア)
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