阿佐ヶ谷美術専門学校

美術とデザインの三年制美術学校(東京都杉並)様々なカリキュラムで美術とデザインを学びます。デザイナー、クリエーター、イラストレーター、アーティスト、作家など様々な分野へのアプローチをサポートします。このサイトはRSS配信を行っております。

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Vol.14 酒井 裕之 表示

酒井さん顔写真
消費者の心を捉えることをコンセプトにした、
訴求力・競争力の高いパッケージデザインを生み出す。


酒井裕之
Hiroyuki Sakai
パッケージデザイナー


【プロフィール】
1960年 山形県生まれ
1979年 山形県立鶴岡工業高校卒業
1982年 阿佐谷美術専門学校デザイン科卒業
1984年 有限会社矢沢デザインスタジオに入社
同社は現在、キリンビール、キリンビバレッジ、小岩井乳業、エスビー食品、ロッテ製菓、ポッカコーポレーションなど数多くのメーカーが販売する商品のパッケージデザインやCI、BI開発などを中心に行っているデザイン会社。
酒井さんは入社以来、そうした食品および飲料メーカーのパッケージデザインに継続して携わる。現在は、同社チーフデザイナーとして、市場で高い訴求力・競争力を発揮するデザインを制作している。社団法人 日本パッケージデザイン協会会員。


【以下の写真をクリックすると大きな画像が見られます】

作品1 作品2 作品2

JR原宿駅を降り、駅前にある歩道橋を渡り表参道の向こう側へ。めざす矢沢デザインスタジオは、1960年代に建てられた原宿のランドマークともいえる大きな建物の中にある。酒井裕之さんは同社のチーフデザイナーとして、幅広い企業のパッケージデザインを手がけている人物だ。送り手である企業と受け手である消費者をつなぐ大切なコミュニケーション手段として、パッケージデザインに求められる役割は年々その重要性を高めている。

「私が入社した頃は、パンフレットやポスター、広告などのグラフィック制作も行っていましたが、キリンビールのパッケージ依頼を受けてから、次第にパッケージデザインの仕事が増えていき、現在ではほぼパッケージ専門のデザイン会社として機能しています。直接クライアント企業から依頼される仕事もありますが、ほとんどがパッケージの印刷を行う大手印刷企業からのデザイン依頼が多く、そのためコンペ(競合)を勝ち抜くデザイン力が求められます」

酒井さんが、今まで手かげた仕事の作品を見せていただいた。トロピカーナの100%ジュース、ロッテのクーリッシュ、小岩井のビール酵母ヨーグルト、キリンの力水、S&Bのレトルトカレー(カツカレー、ビフテキカレー、給食カレーのシリーズ)など、どれもスーパーやコンビニの売り場で見たことのある商品ばかりだ。ロッテのクーリッシュには夏バージョンと冬バージョンがあり、毎年デザインを変更しながら、消費者の心をつかむデザインをつくっているという。

「父親はある機械メーカーの宣伝部で、その後独立してパンフレットやポスターなどを手がける会社をおこしました。デザインの道を志したのは、そんな父親の影響が大きいと思います。アサビの学生時代で印象に残っているのは、タイポグラフィやレタリングの授業。パッケージデザインももちろんそうですが、文字のデザインというのはコミュニケーションの基本となるものです。アナログの時代に、文字を1つ1つ手で詰めていったことも自分の糧になっていると思います」

最後に、酒井さんに学生たちへのメッセージをお聞きした。「大量の商品が並べられた売り場で、消費者の心を捉え、実際に手にとってもらい、購買につなげること。これがパッケージデザインに課せられた役割です。通常のグラフィックデザインとは、また違う視点や展開が要求されます。特に食品の場合は、やはりいかに美味しく見えるかが重要。商品名を的確に伝えることも必須です。商品コンセプトを理解して、最も適したデザイン表現を構築することが大切です」

2008.10.20







 

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