美術とデザインの三年制美術学校(東京都杉並)様々なカリキュラムで美術とデザインを学びます。デザイナー、クリエーター、イラストレーター、アーティスト、作家など様々な分野へのアプローチをサポートします。このサイトはRSS配信を行っております。

自分ならではのイマジネーションを広げていく。
それがオリジナルな作品づくりには不可欠だと思います。
武藤健司さん
Kenji Muto
アニメーション作家 イラストレーター
プロフィール
1980年 東京都生まれ
1998年 都立片倉高等学校造形美術コース卒業
2002年 阿佐ヶ谷美術専門学校研究科、京都造形芸術大学卒業
マンガ家アシスタント、デザイン会社勤務を経て、フリーランスのアニメーション作家&イラストレーターとして独立。オリジナルなアニメーション作品を発表し様々な賞を受賞。同時に、イラストレーションを主体としたキャラクターづくりやミュージッククリップ制作に携わるなど、フィールドを限定しない積極的な創作活動を展開。現在、Sugaress Factoryを主宰しながら、この6月からデジタル映像関連の会社のスタッフとしても参画する予定。
武藤健司Official Web Site→http://www1.parkcity.ne.jp/sugaress/
【以下の写真をクリックすると大きな画像が見られます】
今年3月に東京お台場にあるビッグサイトで、国内最大のアニメビジネスイベント「東京国際アニメフェア2006」が開催された。武藤さんはこのイベント会場で上映されたFlashアニメーション作品「Bubble Knight」を制作した新進気鋭のアニメーション作家である。作品は、見知らぬ土地を旅するときの楽しさや、孤独感、冒険心をテーマにしたもので、原画は色鉛筆、水彩絵の具、アクリル絵の具を使って描かれている。
「高校生の頃は、いわゆる商業デザインを手がけるグラフィックデザイナーになりたかった。自身の作品をつくり発表する作家=アーティストには、あまり興味がありませんでした。アニメと言えばジブリなどのテレビアニメで、手塚治虫さんのアートアニメもアサビに入ってから知ったほど(笑)。その後は、海外、特にチェコなどヨーロッパのアニメ作家の作品に出会い、どんどん好きになっていきました。」
グラフィックデザインを目指していた武藤さんは、とうぜんのことながらアサビの視覚デザイン科に入学。しかし、グラフィックデザインは「大雑把な性格の自分には合っていなかった」ことと、
アート系の友だちが多かったことなどが影響し、武藤さんは方向を徐々に軌道修正していく。2年生のときに絵本をつくり、そのPR用ムービーがいい評価を得たことで、自分の描いた絵を動かすアニメーションの世界へ傾倒していった。
「アサビ3年生の卒業制作で『コトダマの世界(2001年)』を、京都造形芸術大学の卒業制作で『ミーム』をつくりました。それらが賞を取ったり、NHKの番組デジタルスタジアムで取り上げられたりする中で、どんどん自分を取り巻く環境も変わっていきました。愛・地球博や、今回の東京国際アニメフェアでの上映作品を創作できたりなど、人とのつながりが広がっていった。作品が次の仕事を呼んでくれるという感じです」
武藤さんはアニメ作品を創作する一方で、イラストレーションやミュージッククリップの制作にも関わっている。そんなマルチな才能を発揮する武藤さんに後輩へのメッセージをお聞きした。「誰しもコンプレックスを持っています。僕ももちろんです。それをいかにエネルギーにかえて、作品づくりに反映できるかが重要。そのためには、アイツだけには負けないという身近なライバルをつくっておくのも有効な手段だと思います」
2006.6.11