アート学科 絵画表現コース 3年生
ナカムラさん


自分らしく描ける場所を探して

高校では美術系の学科に通っていて、当たり前のように美大を目指していました。でも受験はうまくいかず、1年間は浪人生活。アサビに入るまでは、アパレルショップでバイトをしたり、いとこの内装の現場を手伝ったりしていました。
そんなとき、高校の先生に紹介してもらったのがアサビでした。他にも地元・山梨で何校か探したり、紹介してもらいましたが、デザイン系の学校が多く純粋に絵を描ける環境が少ない印象でした。最終的には「ここで描いてみたい」というフィーリングでアサビに決めました。

絵画表現コースに入ってからは、2年生からアトリエが持てることや、先生との距離が近くてしっかり見てもらえる環境がとても魅力的に感じています。
アサビのデッサンは、“線で描く”スタイルが特徴です。最初は戸惑いましたが、クロッキーやデッサンの授業を重ねていくうちに、自分なりの描き方に少しずつ繋がっていきました。今ではその経験が、自分の強みにもなっていると感じています。

映像も“自分の表現”のひとつ

地元のヒーローショーチームに所属していて、実際にスーツを着て出演していました。
以前、内装屋での経験をもとに、自主制作でヒーローものの映像作品を作っています。衣装を手作りし、撮影や編集もすべて自分で行いました。
アサビでも基礎学年の授業で映像に触れる機会があり、映像にも興味を持ちましたが自分の絵を描きたいという気持ちや、自由に描かせてもらえるという印象が強く絵画表現コースを選びました。

素材も気分も、自分に正直に

私の作品は、一般的なキャンバスではなく石膏ボードに描いています。内装の仕事でよく扱っていた素材で、自然と親しみがありました。硬くて丈夫なのに割れやすい、その“強さと繊細さ”の両方を持つところに惹かれ、自分自身とも重なる気がしています。
制作のうえで大事にしているのは、「無理に描かないこと」。描きたくないときに無理をすると、絵が嫌いになってしまいそうで……。だからこそ、自分の気分が乗るタイミングを大切にして、マイペースで取り組むようにしています。

アサビには、そんな自分のスタイルを尊重してくれる先生や環境があって、のびのびと描きたいものを描ける雰囲気があります。今は、自分の気持ちに正直でいられるこの場所で、表現を続けられることにとても感謝しています。


ナカムラさんの作品 左:「Art of Life」
中央:「I will be your Angel」
右:



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