餃子専用!木製キッチンカトラリー制作に挑む

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10月17日、アサビには香ばしい匂いが漂っていました。
教室をのぞくと、先生と学生が餃子を作っているではありませんか!アサビが調理学校に…?
実はこの日、リビングプロダクトデザイン科1年生の課題の講評でした。
課題は「餃子の「あん」をすくう木製のキッチンカトラリー(食卓用スプーンなどの総称)を作ること」
人にどう使って欲しいか、使用する木材は何にするか、考えてデザインし、実際に使えるように制作しながら プレゼンの準備も同時進行させます。期間は3週間。
学生たちは自分の家で餃子を作ってみて、スプーンがいいのかフォークがいいのかカトラリーについて考えたり、 サメ、ブタといった可愛いものから、ボウリングピンや人の足をモチーフにしたものなど様々なアイディアを出し、 スチロールでモックアップ(実物大の模型)を制作し試行錯誤しながら、目的を持ってデザインを進めてきました。
終盤では実際にブナやヒノキ、紫檀、黒檀、ハードメイプルなど、その木材の特性(強度や耐久性など)を生かし、 選んだ木材を木工房で切り出し、深さのあるスプーン型やヘラ型に加工制作しました。

そして講評当日、リビングプロダクトデザイン科の2,3年生も交えて実際に餃子をみんなで作りながら、 作品の使い心地などを試しました。香ばしい匂いはこの時のものだったのですね。 出来上がった餃子はおいしく食され、いよいよ講評会にうつります。
「なぜこの型にしたのか」制作過程で感じたこと、 それを踏まえてより使いやすい型にするために考え工夫したことなど、 先生やクラスメイトの前でプレゼンが行われました。
講評では、持ちやすさや重さ、あんのすくいやすさ、デザイン性、洗いやすさ、汎用性などについて話し合い、 実際にあんをすくってみた感想や、木を削る楽しさ、自分のデザインの目的をユーザーに伝える難しさを実感したようでした。
これを機に、木工房の活用が増えることでしょう。

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2016/10/19