モノづくりをもっと身近に。授業紹介「デジタルファブリケーション」

本校では「モノづくり」がより身近になる授業「デジタルファブリケーション」を開催しています。
講師は本校の木工房管理者でFusion360モデリングコンテストの企画運営・審査員も務めた臼木さん。
デジタルファブリケーションは、3Dプリンターやレーザーカッターなどデジタル工作機器を使ったものづくりの事。授業では「デジタルデータ」のつくり方から、出力までを学びます。
デジタルデータをつくる、と聞くと少しハードルが高そうに感じられますが
デジタルファブリケーションの授業では1年の基礎演習から触っているIllustratorからはじまり、3DツールFusion360も順を追って丁寧に教えていますので、興味のある学生の皆さんはぜひ受講を検討してみてはいかがでしょう?

レーザーカッターを使って「サイコロ」を作る課題の様子。

  • デジタルファブリケーション、データ制作指導の様子
    データを講師にチェックしてもらう
  • Illustratorでのサイコロデータの制作
    カットする線、柄にする面を色分けする
  • レーザーカッターが板を切り出している様子
    レーザーカッターで切り出し中
学生にとってなじみ深いアプリIllustratorを使って、サイコロの柄や切り落としラインを制作していました。切り出されたパーツを組み上げて、オリジナルサイコロが出来上がると、学生の表情もほころびます。
レーザーカッターは素材を焼き切るだけでなく、表面を浅く焦がして模様を書き出す事もできる機器。授業では木材でしたが、クッキーにメッセージを入れるという使い方をする人も。

マグカップをつくる課題の様子。

  • Fusion360レクチャーの様子
    Fusion360の使い方をレクチャー。マグカップに取手をつける。
  • 3Dプリターで出力中
    制作したデータを3Dプリンターで出力。糸状の素材を積層していく
  • 出力されたマグカップ画像
    実寸の20%で出力された可愛いサイズのマグカップ。
3Dツール「Fusion360」の使い方からレクチャーします。初めて3Dデータ制作をする学生も多く講師の臼木さんが丁寧に進めていきます。学生たちは画面の中で自分のつくったマグカップを砂漠や街中に置いて、ライティングをしたり、液体を入れたりと、Fusion360の機能を楽しんでいた様子。
つくったデータは実寸の20%サイズで3Dプリンターで出力。可愛いサイズで出力されたマグカップを手にした学生さんは「撮影の小物に使えるかも」と嬉しそうな様子でした。
この他にもアクリル版を切り出して手の平サイズのミニ迷路を作成したりと、取材をしながら「自分が学生だったら受講したい!」と感じる、モノづくりの楽しさを存分に体感できる授業でした。
2019/10/30