【Vol.4】1985年のアサビ

阿佐ヶ谷美術学園の理念と制度を引き継ぎながら、阿佐ヶ谷美術専門学校は1985年に40周年を迎えました。当時の学校案内や学生募集ポスターには、当時人気のイラストレーターであった「ペロ」こと伊坂芳太良さんのイラストが使用されていました。アサビのポスターは、貼るそばから盗まれるほどの人気で、伊坂さんのイラストをきっかけにアサビを選んだという入学者もいたほどです。

1983〜1985年の学校案内。1985年版には40周年ロゴが入り、ASABIの欧文ロゴが入る

伊坂さんは、1945年に創立された阿佐ヶ谷洋画研究所に、2人目の学生として入所しました。広告代理店で活躍する傍らモデルも務め、その後イラストレーターとして一世を風靡しますが、1970年、42歳の若さで亡くなられています。

40周年事業を告知するチラシ。スローガンは「DO-CAN」と書いて「ドカン」と読んだ

40周年を迎えたアサビは、その節目を内外に示すため、40周年記念事業を実施し、大きな変革に取り組みました。これまで授業で交わることのなかった絵画科とデザイン科による、イラストと絵本の合同ゼミを新設。ビデオテープで配布する映像による学校案内を校内で制作しました。また、CG制作や映像時代の到来を見据え、「ソフト・イメージラボ」を設置。さらに、アサビの顔となる学校名ロゴと「ASABI」表記のロゴマークを制定しました。ロゴデザインを手がけたのは、阿佐ヶ谷美術学園卒業生であり、当時デザイン科でタイポグラフィーを教えていた西田一成さんです。

1989年には新校舎を建設し、Macによるコンピュータを使ったグラフィックの授業を導入。第三の学科としてイメージクリエイション科を新設しました。現在の基礎学年制度や3学科6コース制、研究科の設置など、時代に応じてクリエイティブ教育を柔軟に更新してきたアサビ。その原点は、1985年の変革にあったのかもしれません。

1989年の新校舎(現在の4号館)完成、コンピューター導入授業、イメージクリエイション科新設を伝える冊子

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