助手展 「畳縁、踏み越えるように」展示レポート



11月17日(月)から11月29日(土)まで、人形町ヴィジョンズにて、アサビの教科助手13名による展示「畳縁、踏み越えるように」が開催されました。

普段は学生の制作をサポートする立場である教科助手ですが、自分たちの作品を発表する機会は意外と多くありません。学生から「助手さん」と親しまれている一方で、助手がどのような作品をつくっているのか知らない人も多いのではないでしょうか。今回の展示は、そんな“作家としての助手”の姿を知ってもらえる貴重な場となりました。

タイトルの「畳縁、踏み越えるように」は、FY助手・小柴さんの案から生まれたものです。
「専門や担当の科、先輩・後輩といった垣根を越えて、作家として対等に存在している」という思いが込められています。
また、VD助手・小林さんが制作したDMデザインにも、そのコンセプトが反映されています。畳の比率である“2:1”をレイアウトに取り入れ、い草が経年で変化していく色合いを使いながら、畳縁を踏み越えた先に生まれるものを「光」として表現しています。

展示では、イラストや絵画、映像など、助手一人ひとりの多様な表現を一度に見ることができ、幅広い作品が並ぶ見応えのある空間となりました。

2025/12/01