刀剣研磨の世界に触れる  研磨師の最高峰「無鑑査」臼木さんによる特別講義が行われました!

2月某日、アサビにて「刀剣研磨」の特別講義が開催されました!
講師は刀剣研磨の世界では最高位の「無鑑査」に指定され、重要文化財を始め多くの名品の研磨をしてきた臼木さん。今回の講義にはお弟子さん方も来てくださいました。
前半は講師の臼木さんが柔らかな口調で「刀剣」について、その始まりや製作工程までお話くださいました。
「刀剣」=「武器」というイメージを持つ方が多く、こうした講義では「どんな戦で使われた刀なのか」と質問されることもあるそうです。
確かに刀には武器としての一面もありますが、日本では古来より刀剣とは「神の器」であり「身を守る道具」であり「美術品」で、贈答品としても用いられるものでした。
臼木さんたちが研師(とぎし)として扱うのはそういった「刀」で、時間と手間をかけて磨き、美術品に仕上げるのです。

後半は刀剣研磨の実演です。
教室の正面に設えた台の上で実際に刀を研いでいただきながら、臼木さんから研磨をする際に使用する「砥石」(持って来ていただいたものだけでも7種類!実際には8個の砥石を使うそうです)、やイボタという虫の粉や鹿の角の粉などの道具の説明をしていただきました。
専門用語も分かりやすく解説していただき、学生たちの質問にも快く答えてくださいました。
講義中は「おぉ…」と、感心の声がもれ、とても和やかな雰囲気で進み、あっと言う間の1時間半で、「もっと聞きたい!」と思わずにいられない、素敵な講義となりました。

臼木さんは刀剣について、そして刀剣を美しく磨き上げる研ぎ師という仕事があることについて、業界の人だけでなく一般の私たちにも知ってもらうために精力的に活動されています。
臼木さん、お弟子さん方、本当にありがとうございました!!
インフォメーション
関連Facebookページ 御刀研處 刀剣臼木
2018/04/13