実施日 | 2020年11月7日(土) |
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実施時間 | 16:00~ 阿佐ヶ谷美術専門学校 オンライン学校説明会 16:30頃~ 本校イメージクリエイションコース教員 バーバラ・ダーリン先生による講演会 「風景と裸婦、収蔵」 18:00頃 終了予定 |
講演内容概略
美術史と植民地主義の関係を前提として、文化庁の短期芸術家の海外研修でギリシャを訪問し作品制作をしている現状と照らし合わせながら、どのような作品制作を僕が行おうとしているか、その困難や矛盾についてお話しします。これは、美術と社会との関わり、もしくはその政治性について、自分を通して体現することで、現状の美術を批評的に考える機会となればと思います。またギリシャでの芸術大学を始めとするの学生たちの美術と政治への関わりを見る中で、僕が美術教育者として、日本の美術に関わる学生や若者に伝えたいことでもあります。
また、プライバシーの問題と、社会運動、並びにそこに関わる美術を考える上で、個人の表象が現代社会においてどのような効力をもたらすのかについても触れていきます。
バーバラ先生よりメッセージ
今回、松本への訪問滞在ができないことについては非常に残念に思っています。松本を以前訪れたときにとても素晴らしい場所だと感じましたし、現在人間の移動の自由が制限されることについて、また最近海外に滞在していたことを踏まえて日本のコロナ下での異常なまで自己規制・同調圧力・情報操作などを痛感しています。しかしながら一方で、本講演をオンライン化することがより、現地で行うこと以上のポジティブな成果を目指したいと思っています。
もし可能であれば、阿佐ヶ谷美術専門学校のプロモーションを前提としながら、マツモト・アートセンターの社会的な有用性を示しつつ、より広い方々に公開実施できればと思っています。
ご視聴を希望の方は、美大・芸大受験予備校 マツモトアートセンターHPよりお問い合わせください。
バーバラ・ダーリン先生について
略歴1981年新潟県生まれ、東京育ち。「国家診断」展 「Who is “Prince YOSHIHISA”?」をキュレーション(東京, 2017)、Optional Art Activity 「Who is “Mr. SUZUKI”?」(Take Ninagawa, 東京, 2016)に参加、「作家ドラフト2016」(京都芸術センター, 京都, 2016)出展、「戦争画STUDIES」(東京都美術館, 東京, 2015)や「The shiny future exhibition 2013 The HUMANISATION」(東京都美術館, 東京, 2013)をキュレーション・出展。http://www.barbaradarling.com/