植物に囲まれながら、春を感じる「FLEURIR」開催

4/13(水)-17(月)に、表参道のSPOONBILLで「FLEURIR」が開催されました。
ヘアスタイリストのCHINATSUさんとフォトグラファーのTakashi Osatoさんから成るポートレート作品展示で、 卒業生の石井勇一さんがアートディレクションを担当されています。
今回会場にいらした大里さん、石井さんにお話を伺ってみました。

ーどのようなきっかけで開催に至ったのでしょうか?

石井さん「知り合いだった大里さんを『ART JUNGLE』に招待したのが始まりですね。温めている企画があるという相談をされて。」
大里さん「2年前から構想していたものを形にしたいと思っていました。“モデルの頭に花を生けたポートレート”という内容なので、植物園で開催できたら一番いいなと。他のギャラリーを押さえていたのですが、部屋中を埋め尽くす植物を手配するのは、予想以上に問題があって。悩んでいる時に『ART JUNGLE』を訪問し、これだと感じました。同時にアートディレクターも探していたので、候補に挙がっていた石井さんに企画を相談し、この場所で展示することになりました。」

ー空間と作品の調和が大変素敵だと思いました。モデルの表情もとても自然な感じがします。

大里さん「身近な人に頼んで撮影をしました。モデルは鏡を見ない状態で撮影に臨んでいるので、絶妙な表情ををしていると思います。“季節の花”がコンセプトのため、毎月撮影する必要があったのですが、なかなかモデルが調達できないなどの苦労もありましたね。」

ー石井さんは作品をご覧になって、どのような展開をされたのでしょうか?

石井さん「タイトルの『FLEURIR』(フルリール:フランス語で花が咲く、繁栄の意)の立案から、展示作品のサイズ・点数、グッズ販売など様々な企画を提案しました。花畑のように配置したポストカードは、来場者が気に入ったカードを5枚選んで“花束”にする楽しさを。限定アートブックは、撮影後に保存していた押し花を原寸大で配置・花弁の構成を図面化するなど、見応えのある誌面を目指しました。」

ー開催してみていかがですか?

大里さん「素晴らしい展示になりました。実は、前日まで作品がどのように展開されるか分からなかったんです。以前から石井さんの制作物が好きでしたし、信頼もしていたので不安はありませんでしたね。来場者に関しては招待した方はもちろん、近くを通りかかった方も作品を見てくれて。花吹雪の中を歩きながらこの場所で花の展示を見て、とても春らしい気持ちになった、という感想もいただけました。多くの方が温かい気持ちになってくれて、本当に嬉しく思います。」

今後の目標は全国の植物園で展示を開催し、復興支援として被災者をモデルとして起用し、ふれあいの場を設けたいとお話してくださいました。企画が全国に広がり、日本中に笑顔の花が咲いてほしい、と思えるとても温かな展示でした。
インフォメーション
石井さんHP http://otua.co.jp/yuichi/
2017/04/19