「素材」を知る・触る・加工する。雑貨マテリアル演習〜茶の湯:和菓子デザイン編〜

文具やインテリア、本格的な木工、空間デザインや暮らしに豊かさをもたらすデバイスの考案…
人の暮らしに関わるデザインならこの科!リビングプロダクトデザイン科(以下LD科)の授業をのぞいてきました!

「茶の湯:和菓子デザイン」

素材体験を通して、形の本質を探るLD科の授業「雑貨マテリアル演習」
昨年も茶の湯体験でご指導いただいた小坂恭子先生をお呼びして、自分で和菓子をデザインし実際に作るという授業をおこないました。
和菓子は本校の入学式も行われたセシオン杉並の料理室にて小坂先生からレクチャーを受けた後、学生たちは各々自分のイメージした和菓子を製作。
先生が早朝から仕込んできたという和菓子の生地「こなし生地」(小麦粉・白あん・餅粉などを混ぜて蒸したもの)と、手の中で餡を練りながら混ぜたり、先生から「技」を教わったりしながら形を整えていきます。
「いつもの制作と比べて、和菓子制作はどう?」と学生に訊ねてみると
「粘土に比べて、和菓子の生地は手にくっつくから形を作るのが難しいです…」
と答えながらも、純粋な造形として楽しんでいる様子。
出来上がった和菓子とともに同施設の茶室にて「茶の湯」もあり、今回は和菓子ひとつにもいろんな技法や手間がかかっていることを体感でき、日本文化体験としても良い経験を得たかと思います。

「雑貨マテリアル演習」では

素材を知ることで制作の幅が広がることを目的にしています。
今回は「和菓子」でしたが、他にも「アクリル」や「鉄」など加工する前の状態で触れる機会を設けています。
体験することでモノの見方も変わるので、今後の制作にも大きく貢献してくれると考えています。
2017/06/01